一昨年から日本でも使用できるようになった注射器を用いない、鼻噴霧タイプのインフルエンザワクチンです。弱毒化したウィルスをこのウィルスの主な感染経路である鼻から噴霧して抗体を産生させ、免疫を作る仕組みです。皮下注射と同じタイプの抗体だけでなく、″粘膜特有の抗体”IgA抗体も誘導できる点が注射のワクチンよりも優れています。
- 対象
- 2歳以上18歳まで。当院では3歳から接種しています。練馬区では高校3年まで助成制度があります。
免疫不全の疾患があると接種できません。近親者に免疫不全の人がいる小児や重度の喘息、てんかんの既往のある小児は接種に注意が必要です。 - 利点
- 何といっても注射をしない点です。片側に0.1mlずつ両鼻に噴霧します。効果の持続も皮下注射ワクチンよりも長く続くとされています。1回の接種で済むことも忙しい親御さんには好評です。
- 接種時の注意点は
- 生ワクチンなのでインフルエンザ様の症状(発熱・鼻水・頭痛など)が起こることがあります。発熱している時にインフルエンザ検査をすると陽性と出てしまいますが、そこでタミフルなどの治療薬を使用すると期待したほどの抗体が産生されない可能性があります。発熱したらカロナール(アセトアミノフェン)やイブなどの解熱鎮痛剤を使いましょう。またいわば弱く感染した状態を人工的に作っていますので免疫力が弱い状態の人と接すると感染させてしまう可能性があります。接種後2週間程度は重度の免疫抑制状態の人と接しないように気を付けてください。その他まれな副反応としてアナフィラキシー、ギランバレー症候群などがあります。ゼラチン成分を使用しているのでゼラチンアレルギーの方は接種できません。
- 他のワクチンのとの併用は?
- 他のワクチンとの接種間隔に制限はありません。
- 費用は?
- 8000円です。練馬区の接種券をお持ちになれば4000円の負担となります。